ITパスポート試験の合格率【年度別推移・社会人/学生別・年齢別】
「ITパスポートの合格率は約5割」とよく言われますが、その5割は誰が・いつ受けたかで大きく動きます。IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が毎月公表している推移表・試験結果・統計資料をもとに、平成23年度からの年度別推移、受験する月による差、社会人と学生の差、そして年齢別の合格率まで、公式データだけで整理しました。
最終更新:2026年7月29日
1結論:直近の合格率は48〜51%
出典:ITパスポート試験「統計情報」(令和8年6月分 試験結果・統計資料/令和8年3月分 試験結果)
2年度別の推移(平成23年度〜令和8年度)
ITパスポート試験がCBT方式に移行した平成23年11月以降の、年度ごとの応募者数・受験者数・合格者数です(平成23年度は11月からの5か月分)。
| 年度 | 応募者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 平成23年度 | 17,064 | 15,470 | 6,289 | 40.7% |
| 平成24年度 | 68,983 | 62,848 | 25,796 | 41.0% |
| 平成25年度 | 74,391 | 67,326 | 32,064 | 47.6% |
| 平成26年度 | 78,720 | 71,464 | 34,215 | 47.9% |
| 平成27年度 | 80,949 | 73,185 | 34,696 | 47.4% |
| 平成28年度 | 86,305 | 77,765 | 37,570 | 48.3% |
| 平成29年度 | 94,298 | 84,235 | 42,432 | 50.4% |
| 平成30年度 | 107,172 | 95,187 | 49,221 | 51.7% |
| 令和元年度 | 117,923 | 103,812 | 56,323 | 54.3% |
| 令和2年度 | 146,971 | 131,788 | 77,512 | 58.8% |
| 令和3年度 | 244,254 | 211,145 | 111,241 | 52.7% |
| 令和4年度 | 253,159 | 231,526 | 119,495 | 51.6% |
| 令和5年度 | 297,864 | 265,040 | 133,292 | 50.3% |
| 令和6年度 | 309,068 | 273,905 | 134,617 | 49.1% |
| 令和7年度 | 307,266 | 271,352 | 132,012 | 48.6% |
| 令和8年度(6月まで) | 60,952 | 53,411 | 27,020 | 50.6% |
| 累計 | 2,345,339 | 2,089,459 | 1,053,795 | 50.4% |
出典:IPA「情報処理技術者試験(ITパスポート試験)推移表」(令和8年7月22日現在)
読み取れること
- 合格率が最も高かったのは令和2年度の58.8%です。この年度は特殊で、推移表を見ると4月の受験者は1,250人、5月は0人――新型コロナウイルスの影響で試験が実施されなかった月があり、6月の再開以降に受験が集中しました(6月の合格率は73.0%)。
- 受験者数は令和3年度に一気に倍増(10万人台→21万人台)し、以降は年間27万人前後で高止まりしています。母集団が広がるにつれて合格率はゆるやかに下がり、直近3年は50.3% → 49.1% → 48.6%と推移しています。
- 累計では209万人が受験し、105万人が合格しています(平成23年11月以降のCBT実施分)。長期の平均合格率は50.4%で、「おおむね2人に1人」という水準は10年以上変わっていません。
3受験する「月」でも合格率は違う
ITパスポート試験は通年で受験できますが、月ごとの合格率には安定した癖があります。次はCBT移行後の全期間を月別に集計した累計値です。
| 受験月 | 受験者数(累計) | 合格者数(累計) | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 4月 | 135,069 | 67,102 | 49.7% |
| 5月 | 118,850 | 65,267 | 54.9% |
| 6月 | 156,529 | 84,996 | 54.3% |
| 7月 | 149,581 | 76,232 | 51.0% |
| 8月 | 156,079 | 78,465 | 50.3% |
| 9月 | 171,982 | 87,171 | 50.7% |
| 10月 | 156,902 | 79,843 | 50.9% |
| 11月 | 150,948 | 76,709 | 50.8% |
| 12月 | 188,593 | 92,391 | 49.0% |
| 1月 | 175,562 | 88,915 | 50.6% |
| 2月 | 219,013 | 111,197 | 50.8% |
| 3月 | 310,351 | 145,507 | 46.9% |
最も高い5月(54.9%)と最も低い3月(46.9%)では、8ポイントの差があります。3月は受験者数も飛び抜けて多く(累計31万人と、最少の5月の2.6倍)、年度末に学校や企業の区切りで受験する人が集中する月です。準備期間の取り方が人によって大きく違う時期であることが、数字にも表れていると考えられます。
出典:IPA「推移表」の月別累計欄より
4応募したのに受けない人が1割強いる
推移表には「受験率(受験者数/応募者数)」も載っています。累計の受験率は89.1%で、申し込んだ約11人に1人は受験していません。
受験手数料7,500円は理由のいかんにかかわらず返還されません。CBT方式は日程を自分で選べるぶん、「まだ勉強が足りないから」と先延ばしにしやすい面もあります。申込みの時点で、勉強を終える日から逆算して日程を決めておくことをおすすめします。なお、試験日の3日前までなら日時・会場を変更できます(変更手数料はかかりません。ただし2日前からは一切変更できません)。
5社会人と学生――差は約10ポイント
令和7年度(令和7年4月度〜令和8年3月度)の累計です。
| 区分 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 社会人 | 209,165 | 106,539 | 50.9% |
| (内訳)IT系 | 36,395 | 17,814 | 48.9% |
| (内訳)非IT系 | 172,770 | 88,725 | 51.4% |
| 学生 | 62,187 | 25,473 | 41.0% |
| 合計 | 271,352 | 132,012 | 48.6% |
注目したいのは、社会人のうち非IT系(51.4%)がIT系(48.9%)を上回っていることです。しかも受験者数は非IT系が17万人超と、社会人受験者の8割以上を占めます。「IT業界の人でないと厳しい試験」というイメージとは、実際の数字は逆になっています。
学校種別(令和7年度)
| 区分 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 大学院 | 2,940 | 2,002 | 68.1% |
| 大学 | 36,646 | 17,590 | 48.0% |
| 高専 | 1,106 | 408 | 36.9% |
| 小・中学校 | 483 | 162 | 33.5% |
| 高校 | 13,878 | 3,461 | 24.9% |
| 専門学校 | 5,527 | 1,318 | 23.8% |
| 短大 | 593 | 110 | 18.5% |
| その他 | 1,014 | 422 | 41.6% |
最も高い大学院(68.1%)と最も低い短大(18.5%)では、3.7倍の開きがあります。学生の合格率が全体を押し下げているのは、授業やカリキュラムの一環としてクラス単位で受験するケースが多く、本人が受験時期を選んでいないことが影響していると考えられます(IPAは大学等での単位認定・入試優遇や、iパスのシラバスに準拠した授業の例を公表しています)。
出典:ITパスポート試験「試験結果(令和8年3月度)」(令和7年度累計)
6年齢別――30代後半が最も高い
IPAは年齢別一覧表を1歳きざみで公開しています。次は令和8年度(4月〜6月)の年度累計を、当サイトで年齢層ごとに合算したものです。
| 年齢層 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 15才以下 | 129 | 41 | 31.8% |
| 16〜19才 | 5,850 | 1,913 | 32.7% |
| 20〜24才 | 15,724 | 8,224 | 52.3% |
| 25〜29才 | 9,026 | 4,777 | 52.9% |
| 30〜34才 | 5,583 | 3,118 | 55.8% |
| 35〜39才 | 4,021 | 2,306 | 57.3% |
| 40〜44才 | 3,756 | 1,958 | 52.1% |
| 45〜49才 | 3,286 | 1,709 | 52.0% |
| 50〜59才 | 5,221 | 2,533 | 48.5% |
| 60才以上 | 815 | 441 | 54.1% |
| 合計 | 53,411 | 27,020 | 50.6% |
IPAの同資料によれば、この期間の平均年齢は受験者31.2才・合格者31.7才です。60才以上でも54.1%と全体平均を上回っており、年齢が上がるほど不利になる試験ではないことが読み取れます。20〜24才で急に合格率が上がるのは、大学生・社会人1年目が自分の意思で受験する層に切り替わるためと考えられます。
出典:IPA「年齢別 一覧表」(令和8年6月分)を年齢層ごとに当サイトが合算。合計値(受験53,411人・合格27,020人)は公表値と一致します。
7合格率の数字を、どう自分に当てはめるか
- 「約5割」は全体平均であって、自分の確率ではありません。同じ試験でも大学院68.1%・短大18.5%と幅があります。合格率は、その集団がどれだけ準備して臨んだかの結果です。
- IRT方式なので、他人との競争ではありません。相対評価で上位◯%が受かる試験ではないため、周囲の出来を気にする必要はありません。
- 3分野すべてで300点以上という足切りがあります。合否を分けるのは総合点だけではありません。詳しくは合格基準のページで、実際の評価点分布とあわせて解説しています。
- 申し込んだのに受けない人が1割強います。受験手数料は返還されません。日程は3日前まで変更できるので、まず日を押さえてしまうのも一つの方法です。
8問題集アプリ「ITウカール」
合格率の内訳を見ると、差がついているのは「どれだけ問題に触れたか」です。スキマ時間にスマホで進められるITパスポート試験対策アプリ「ITウカール」を開発・運営しています。
- オリジナル問題1,305問(ストラテジ系428・マネジメント系275・テクノロジ系602)
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9あわせて読みたい
出典・参考にした公式発表
- ITパスポート試験「統計情報」――推移表(令和8年7月22日現在)、試験結果(令和8年6月分/令和8年3月分)、年齢別一覧表
- ITパスポート試験「試験要綱・シラバス」――合格基準、IRTによる評価点の算出
- ITパスポート試験「受験申込内容の変更」――試験日3日前までの変更、手数料の非返還
- ITパスポート試験「iパスの活用」――大学の単位認定・入試優遇等
年齢層別の集計のみ当サイトによるものです(IPAの1歳きざみのデータを合算。合計値が公表値と一致することを確認しています)。それ以外の数値はすべて公表資料の値をそのまま引用しています。
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