ITパスポート試験(iパス)とは?受験料・申込方法・合格率・合格基準・勉強法まとめ

ITパスポート試験(通称「iパス」)は、CBT方式で一年中いつでも受験できる国家試験です。受験資格はなく、令和7年度は27万人以上が受験しました。受験手数料・申込の流れ・出題範囲・合格基準・合格率・シラバスの最新改訂点を、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)の公式発表をもとに整理しました。

最終更新:2026年7月28日

ご利用にあたって:本ページおよびアプリ「ITウカール」は、政府・経済産業省・独立行政法人情報処理推進機構(IPA)のいずれとも関係のない、個人開発の非公式サイト・アプリです。試験日程・受験手数料・申込方法などの正式な情報は、必ずITパスポート試験の公式サイトをご確認ください。本ページの記載内容は執筆時点の公開情報をもとにしており、内容の正確性・最新性を保証するものではありません。

1ITパスポート試験(iパス)とは

ITパスポート試験は、情報処理の促進に関する法律にもとづく情報処理技術者試験の一区分(略号 IP)で、経済産業大臣が合格者を決定する国家試験です。IPAは対象者像を「職業人及びこれから職業人となる者が備えておくべき、ITに関する共通的な基礎知識をもち、ITに携わる業務に就くか、担当業務に対してITを活用していこうとする者」と定めています。

情報処理技術者試験には基本情報技術者試験・応用情報技術者試験など複数の区分がありますが、iパスはその入口にあたる区分で、技術者だけでなく事務系・営業系の社会人や学生も広く対象にしています。

出典:IPA「ITパスポート試験」ITパスポート試験「受験要領」同「FAQ」

2試験の概要と受験手数料

実施方式CBT(Computer Based Testing)方式により随時実施
試験時間120分
出題数小問100問
出題形式四肢択一式(多肢選択式)
受験手数料7,500円(消費税込み)
受験資格制限なし
申込締切受験日の5日前(受験申込締切日)
支払方法クレジットカード/コンビニ/バウチャー

出典:ITパスポート試験「受験要領」同「試験要綱・シラバス」

受験手数料は理由のいかんにかかわらず返還されません。また、情報処理技術者試験のほかの試験区分や特別措置試験への充当もできません。日程変更・キャンセルの取扱いは公式サイトの受験要領でご確認ください。

3出題範囲――3分野の出題数と採点対象

出題は次の3分野に分かれます。「ストラテジ系」は経営全般、「マネジメント系」はIT管理、「テクノロジ系」はIT技術の領域です。

分野領域出題数の目安分野別評価の対象
ストラテジ系経営全般約35問32問
マネジメント系IT管理約20問18問
テクノロジ系IT技術約45問42問
合計100問92問

100問のうち総合評価の対象になるのは92問で、「残りの8問は今後出題する問題を評価するために使われます」とIPAが明記しています。どの8問が採点対象外なのかは受験者には分かりませんので、本番では全問に取り組むことになります。

出典:ITパスポート試験「試験要綱・シラバス」

4合格基準――「総合600点」だけでは受からない

合格するには、次の2つを両方満たす必要があります。

  1. 総合評価点:600点以上/1,000点満点
  2. 分野別評価点:3分野それぞれ300点以上/1,000点満点

つまり総合点が600点を超えていても、3分野のうち1つでも300点未満があれば不合格です。得意分野だけで点を稼ぐ戦略が通用しないのが、この試験の特徴です。

「何問正解すれば合格」と一概に言えない理由

評価点は素点(正解数)ではなく、IRT(Item Response Theory:項目応答理論)にもとづいて解答結果から算出されます。問題ごとの難易度が加味されるため、「◯問正解=◯点」と単純に換算できません。「何問取れば受かる」という固定の目安は存在しない、と理解しておくのが安全です。

出典:ITパスポート試験「試験要綱・シラバス」

5合格率――全体は約5割、社会人と学生で差がある

直近の公表値は次のとおりです。

期間応募者数受験者数合格者数合格率
令和7年度(令和7年4月〜令和8年3月)307,266人271,352人132,012人48.6%
令和8年6月度(単月)20,529人18,368人9,358人50.9%

社会人・学生別(令和7年度)

区分受験者数合格者数合格率
社会人209,165人106,539人50.9%
学生62,187人25,473人41.0%
(内訳)大学36,646人17,590人48.0%
(内訳)高校13,878人3,461人24.9%

出典:ITパスポート試験「統計情報」(令和8年6月度・令和8年3月度の試験結果)

社会人の内訳では、IT系48.9%に対して非IT系51.4%と、令和7年度は非IT系の方がわずかに高い結果でした(受験者数も非IT系が約17万人で全体の8割超)。「IT業界の人でないと難しい試験」ではないことが、数字にも表れています。

6申込から合格発表までの流れ

  1. 利用者ID(マイページアカウント)を登録する
  2. 利用者メニューから受験申込――地域 → 試験会場 → 試験日 → 開始時間の順に選択
  3. アンケートに回答し、申込内容を確認して支払手続き
  4. 確認票を印刷する(受験番号・利用者ID・確認コードの3つを当日入力するため必須)
  5. 当日は確認票と、有効期限内の顔写真付き本人確認書類(原本)を持参
  6. 受験後、その場で試験結果を確認できる(試験結果レポートは利用者メニューから1年間ダウンロード可能)
  7. 経済産業大臣による合格者決定後、公式サイトで合格発表(正午予定)

予約できる試験日

支払方法申込時間帯予約可能な試験日
クレジットカード・バウチャー0:00〜11:59申込日の翌日〜3か月後
12:00〜23:59申込日の翌々日〜3か月後
コンビニ0:00〜23:59申込日の5日後〜3か月後

合格発表の時期(実例)

合格発表は月ごとに行われ、受験した月の翌月中旬〜下旬が目安です。

受験年月合格発表日合格証書発送日
令和8年5月6月22日7月8日
令和8年6月7月22日8月7日(予定)
令和8年7月8月21日(予定)9月(予定)

出典:ITパスポート試験「受験申込手順」同「合格発表」同「受験要領」

試験室に持ち込めるものは限られています。電卓の持込みは認められておらず、腕時計などの時計類も持ち込めません(計算にはCBT画面上の電卓機能を使います)。持ち込めるのは確認票と受験者注意説明書、ハンカチ、ポケットティッシュ、目薬、水のみです。また遅刻しても試験終了時刻の繰下げは行われません。

7取得するとどう役立つか

IPAは公式サイトで、次のような活用例を挙げています。

2026年度から、高卒認定試験の「情報」が免除に

2026年度(令和8年度)第1回から、高等学校卒業程度認定試験(高卒認定)の試験科目に「情報」が追加されました。そしてITパスポート試験の合格者は、この「情報」の科目が免除されます。

これは文部科学省告示第六号(最終改正 令和7年8月14日)の「知識及び技能に関する審査」の表に、試験科目「情報」の免除に相当する試験区分として情報処理技術者試験のITパスポート試験が明記されているものです。英検や数検による免除と同じ仕組みで、高卒認定の受験を考えている方にとっては、iパス1つで1科目まるごと免除できることになります。

出典:ITパスポート試験「iパスの活用」文部科学省告示第六号(試験科目を免除できる検定・試験)文部科学省「高等学校卒業程度認定試験」

8シラバスはVer.6.5――古い教材に注意

出題範囲の詳細は「シラバス」として公開されており、現在の最新版はVer.6.5(2026年1月8日掲載)です。

Ver.6.5での改訂点は、IPAの注記によれば「下請法」を削除し、「中小受託取引適正化法」を追加したことです。法律の名称そのものが変わったため、改訂前に作られた教材や問題集では、旧名称のまま解説されている可能性があります。法務・知的財産の分野を学習するときは、手元の教材がどのバージョンのシラバスに対応しているかを確認することをおすすめします。

シラバスはIPAのサイトからPDFで無料公開されており、学習の目標と具体的な内容が体系的に整理されています。「何が出るのか」を確認したいときの一次資料として役立ちます。

出典:IPA「試験要綱・シラバス」

9勉強法

以下は一般的に言われている進め方の一例で、必ずこの方法で合格できると保証するものではありません。ご自身の生活リズムに合わせて調整してください。

  1. 3分野すべてに手をつける――分野別評価点が1つでも300点未満だと不合格になるため、苦手分野を空白のまま本番に臨むのが最も危険です。まずは全分野に一度触れることを優先します。
  2. テクノロジ系に時間を厚く配分する――出題数の目安は約45問と最多です。ただしストラテジ系も約35問あり、経営・法務の用語量は決して少なくありません。
  3. 用語は「意味を説明できる」まで――四肢択一なので、似た用語を取り違えると失点します。選択肢を隠して自分の言葉で説明できるかを確認すると定着しやすいと言われています。
  4. 計算問題は途中式ごと覚える――電卓を持ち込めないぶん、稼働率・損益分岐点・基数変換などは手順を体で覚えておくと本番で慌てません。
  5. 間違えた問題を期間を空けて解き直す――一度で覚えられる方は少数派です。復習の間隔を意識すると定着しやすいとされています。
  6. 直前期は100問を通しで解く――120分の時間感覚をつかむと同時に、分野別の得点バランスを毎回確認しましょう。
  7. 試験日を先に決めてしまう――iパスは通年で受験できるぶん、期限がないと後回しになりがちです。申込みは受験日の5日前まで可能なので、目標日を先に押さえる方法もあります。

10問題集アプリ「ITウカール」

ここまでの内容を踏まえて、スキマ時間にスマホで学習を進めたい方向けに、ITパスポート試験対策アプリ「ITウカール」を開発・運営しています。

11運営者情報

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